ニュース 社会 作成日:2022年6月30日_記事番号:T00103347
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の荘人祥・報道官は29日、新型コロナウイルスの新規域内感染確認が1日当たり1万人以下に減少したら、台湾からの海外団体旅行と、外国人観光客の台湾入境を解禁する見通しだと語った。荘・報道官は前日の28日には、7月末にも1万人を下回ると予測しており、旅行需要の高まる夏休みシーズンに間に合いそうだ。30日付経済日報などが報じた。
29日の新たな域内感染確認は4万2112人、30日は3万8846人だった。
荘・報道官は、他の国・地域と比べ、台湾は感染の波の開始と収束が遅いと述べた上で、近隣の日本や韓国、シンガポールは、いずれも感染状況が落ち着いてから国際的な人の往来再開を拡大していると指摘した。また、海外ではオミクロン株の派生型の「BA.4」と「BA.5」の感染者が多く、油断できないと説明した。
航空業界は、現在の入境者数の上限の週2万5000人を引き上げてほしいと政府に訴えた。夏休みシーズンの航空券は既に完売しており、消費者から航空券を購入できないとのクレームが出ていると指摘した。
桃園空港、2年ぶり旅客1万人
桃園国際空港の運営会社、桃園国際機場(桃園インターナショナル・エアポート)は29日、同日の旅客数は延べ1万47人と、2020年4月以降で初めて1万人を超えたと発表した。各国・地域のワクチン接種率が上昇し、水際対策が緩和され、外国人観光客の受け入れを再開する国・地域が増えてきたと指摘した。
台湾の空の玄関口である桃園空港に、活気が戻りつつある(桃園国際機場リリースより)
1〜5月の旅客数は延べ53万人で、前年同期比37.7%増加した。
日本台湾交流協会は、査証申請が殺到しており、7月4日以降は全ての査証申請をメールでの事前予約制とすると発表した。これまで、親族訪問目的などは、事前予約が不要だった。
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