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台プラがEV向けLFP電池セル工場、24年量産へ【表】(トップニュース)/台湾


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2022年7月6日_記事番号:T00103452

台プラがEV向けLFP電池セル工場、24年量産へ【表】(トップニュース)/台湾

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)は5日、台塑新智能科技(フォルモサ・スマート・エナジー・テク)を設立し、電気自動車(EV)や貯蔵システム向けに、リン酸鉄リチウム(LFP)電池セル工場とモジュール工場を建設すると発表した。投資額は160億台湾元(約730億円)以上。電池セル工場は2023年に着工、24年上半期に量産を開始する予定で、27年には年産能力を5ギガワット時(GWh)まで引き上げる計画だ。台プラグループは電池セル参入で、垂直統合を図る。6日付経済日報などが報じた。

/date/2022/07/06/01taipla_2.jpg劉・総経理(右2)は、三元系(NMC、ニッケル・マンガン・コバルト)電池の材料であるニッケルとコバルトは希少で、鉄鋼メーカーなどと取り合いになるが、リン酸鉄リチウム電池の材料は豊富だと指摘した(5日=中央社)

 彰化浜海工業区(彰浜工業区)の用地6.1ヘクタールに工場を建設する。電池セル工場は、第1期は生産能力2.1GWh、投資額は60億元。第2期は、25年に着工、27年に完工予定で、生産能力は2.9GWh、投資額は100億元。

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 電池モジュールの生産ラインは、台プラググループの台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化、FCFC)の彰化工場内に新設し、既に試験運転している。年産能力は200メガワット時(MWh)。第2期は、23年12月の稼働を目指す。年産能力を1GWhに引き上げる予定だ。

 台塑新智能科技の王瑞瑜・董事長は、リン酸鉄リチウム電池セルと電池モジュールは安全規格の認証を取得し、EVメーカーとの商談中だと語った。電池モジュールは台湾や日本、米国などの無停電電源装置(UPS)向けに供給する計画だ。

電池セル、内製率7割

 台塑新智能科技の劉慧啓・総経理は、電池セルの主要材料、▽正極材、▽電解液、▽分離膜向けポリプロピレン(PP)、▽銅箔──は台プラグループの企業が生産していると指摘した。電池セルの内製率は70%以上で、今後負極材も生産すれば、内製率は90%に上昇する見通しだ。

 台塑新智能科技の資本金は70億元。出資比率は、▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑、FPC)、25%、▽南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ、NPC)、25%、▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化、FPCC)、25%、▽台化、20%、▽台塑生医科技(フォルモサ・バイオメディカル・テクノロジー)、5%──。

 

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