ニュース その他分野 作成日:2022年7月7日_記事番号:T00103479
行政院主計総処の6日発表によると、6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.59%上昇した。4カ月連続の3%台で、過去13年10カ月で最大の上昇率だった。電力料金は22.47%上昇、食品類は7.27%上昇し、うち外食費は6.38%上昇した。総合統計処の曹志弘・専門委員は、CPI上昇率は6月がピークとなり、7月以降も3%台が続く見通しで、2022年通年でも4%台には届かないと予測した。7日付工商時報などが報じた。
食品類の上昇率は7.27%だった。うち卵類は29.11%、果物が25.31%に上った。飼育コストの増加や天候の影響を受けた。このほかは▽調理済み食品、7.07%、▽水産品、6.99%、▽肉類、6.78%──が大きかった。外食費の上昇率は6.38%で、過去13年10カ月で最大だった。
重要生活物資17項目の上昇率は5.39%で、過去7年半で最大だった。うち鶏卵が33.57%で最大で、▽サラダ油・食用油、14.39%、▽パン、7.10%、▽豚肉、7.05%、▽小麦粉類、6.85%、▽鶏肉、5.52%──の順に大きかった。
居住類のうち、電力料金の上昇率は22.47%だった。曹・専門委員は、昨年6月は政府の新型コロナウイルス打撃緩和策で、一般家庭の夏季電力料金の適用取りやめや、サービス業などの減額措置が取られたためと説明した。
野菜・果物とエネルギーを除いたコアCPIの上昇率は2.77%で、08年11月以来で最大だった。
上半期、3.13%上昇
上半期のCPI上昇率は3.13%だった。主計総処は5月末時点で、今年のCPI上昇率予測は2.67%と、昨年11月時点の1.61%、今年2月の1.93%から上方修正した。主計総処は、物価上昇の圧力は強いが、インフレとはいえないとの見方だ。
曹・専門委員は、7月からの電力料金の平均8.4%引き上げで、通年のCPI上昇率は0.043ポイント押し上げられると予測した。
WPI上昇率16.4%、やや縮小
6月の卸売物価指数(WPI)は前年同月比16.45%上昇した。5月の上昇幅16.97%からやや縮小した。上半期は14.48%だった。
曹・専門委員は、世界経済の減速、需要鈍化で、原油以外は6月の工業や農業の原材料価格が下落していると指摘した。
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