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中銀、金融市場の安定に自信


ニュース 金融 作成日:2008年9月19日_記事番号:T00010354

中銀、金融市場の安定に自信

 
 米国の金融危機を受けて台湾の金融市場で「リーマンショックに巻き込まれた一部の銀行が、他の銀行からの資金調達や外為市場での取引を断られたりしている」などのうわさが出回っていることに対し、楊金龍中央銀行副総裁は19日、「台湾の銀行の財務体質は大幅に改善しており、資金は潤沢だ。過度に心配する必要はない」というコメントを発表し不安感の打ち消しに努めた。19日付工商時報が報じた。

 楊副総裁はまた、「資金需要が生じた銀行はいつでも中銀に借入や準備預金の解約を申請できる。しかし、現段階でこうした申し出をしてきた銀行は1行もない」と述べ、台湾金融業界では現段階で何ら大きな波風は立っていないと強調した。

 楊副総裁によると、台湾の銀行の総融資額に占める不良債権の比率は7月末現在で1.53%と低く、引当率は67.23%、自己資本比率は10.58%に上っている。また、金融機関による中央銀行への預入額は計5兆6,500億台湾元(約18兆3,000億円)に達している。

 中銀は金融不安を回避するため、16日に民間銀行の預金準備率の引き下げ措置を発表している。