ニュース 社会 作成日:2022年7月12日_記事番号:T00103554
頼清徳・副総統は11日、8日に亡くなった安倍晋三元首相の弔問のため、日本入りした。きょう12日午後の葬儀にも参列した。1972年の日台断交以来、李登輝・元総統が副総統時代の1985年に乗り継ぎで東京に立ち寄った以外では、現職の政府高官として最高位の訪日だ。12日付自由時報などが報じた。
日本側から急きょ査証(ビザ)が発給され、頼・副総統(前)の訪日が実現したとされる(11日=中央社)
頼・副総統は11日午前10時に日本台湾交流協会を訪れ、献花する予定だったが、急きょスケジュールを変更し、午前9時過ぎに台北松山空港を出発し、日本時間午後1時過ぎに羽田空港に到着したとされる。台北駐日経済文化代表処の謝長廷・代表(駐日大使に相当)とともに午後2時半ごろに安倍元首相の東京都渋谷区の自宅を弔問のために訪問したところを、日本メディアに撮影された。同日夜の通夜会場となった港区の増上寺に、頼・副総統は「家族友人」として午後5時ごろに到着し、焼香した。頼・副総統は、12日午後の葬儀に参列し、同日中に台湾に戻る予定だ。
中央社電によると、頼・副総統は安倍元首相と20年余りの交友関係があり、謝・代表は安倍元首相の母、安倍洋子氏と交流があったため、家族の友人として弔問したとされる。
総統府の張惇涵・報道官は、遺族の意向を尊重し、スケジュールについてコメントや説明はしないが、頼・副総統は安倍元首相やその親族と長年の友人で、逝去を悼み、生前の日台関係への貢献に感謝していると述べた。外交部は、私人としてのスケジュールで、コメントはないとした。
安倍元首相に最後のお別れを告げるため、葬儀が営まれる増上寺に、多くの人々が集まった(12日=中央社)
各国要人と会談か
台湾の副総統の訪日は、李・元総統が副総統任期中の85年2月に中南米の外遊から台湾に戻る際に、東京の乗り継ぎで宿泊して以来だ。李・元総統は日本滞在中に、当時の対日窓口機関、亜東関係協会(現台湾日本関係協会)や、日台関係の強化を目指す日本の超党派議員連盟、日華議員懇談会(日華懇)との会食に出席していた。
安倍元首相追悼のため、米国のアントニー・ブリンケン国務長官など各国政府要人が11日、日本入りしており、頼・副総統が会談するか注目されている。総統府と外交部は、ノーコメントだ。
日本のメディアでは、蔡英文・総統が次期総統選挙の有力候補で知日派と知られる頼・副総統を派遣したとの報道もみられた。頼・副総統の訪日で、中国の反発を招く可能性があるとも報じられた。
中国の外交部や国務院台湾事務弁公室(国台弁)は11日時点でコメントはしていない。
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