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半導体の大幅増産に警戒感、エイサー董事長(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2022年7月14日_記事番号:T00103607

半導体の大幅増産に警戒感、エイサー董事長(トップニュース)/台湾

 パソコン大手、宏碁(エイサー)の陳俊聖(ジェイソン・チェン)董事長は13日、もはや深刻な半導体不足はみられず、最近は複数の半導体メーカーの最高経営責任者(CEO)から、半導体をもっと買ってほしいと頼まれていると明かした。川下の消費者向け電子製品需要は既に減少に転じているのに、台湾だけでも、新たに半導体の12インチウエハー工場20基の建設計画があり、水の泡になる恐れがあると警告した。14日付工商時報などが報じた。

/date/2022/07/14/01jasonchen_2.jpg陳・董事長。エイサーをはじめ川下のメーカーは今年に入り、川上への発注削減や在庫調整を進めている(13日=中央社)

 2年余り続いたPC市場の新型コロナウイルス特需は終了したと5月の時点で発言していた陳・董事長は13日、最終製品の需要が減少しているのに、半導体や半導体設備の需要は強いのは、ブルウィップ効果(むち打ち効果)が起きているせいだと指摘した。ブルウィップ効果とは、サプライチェーン(供給網)の川上にいくほど、川下の需要変動が増幅されて伝わる現象のこと。

 陳・董事長は、台湾だけでも半導体の12インチ工場20基の建設計画があり、全部で投資額は2兆4000億台湾元(約11兆円)を超えると試算した。中国でも20基の建設計画があり、全世界で半導体の12インチ工場54基が建設される見通しだ。

 過剰な設備投資で半導体が供給過剰に転じる可能性がある。陳・董事長は、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)については、先進製造プロセスでリードしているため、他の半導体メーカーほど厳しい状況にはならないとの見方だ。

 PC世界4位のエイサーを率いる陳・董事長は、過去に米インテルの副総裁や、TSMCのシニア副総経理などを歴任しており、半導体の供給事情にも精通しているとされる。

年内は在庫調整か

 エイサーは、在庫調整を進めており、年末に適正在庫の8週間が目標だ。第1四半期末の在庫は前期比8.78%増、前年同期比26.59%増の638億5900万元だった。

 部品サプライヤーによると、PCメーカーからの7月の発注量は従来予測を3~5割下回った。下半期の需要期も振るわなければ、年内いっぱい在庫調整が続く恐れがある。

 

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