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TSMCと聯発科技、「リーマン債券の損失は微小」


ニュース 電子 作成日:2008年9月19日_記事番号:T00010364

TSMCと聯発科技、「リーマン債券の損失は微小」

 
 米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)によって、 台湾電子業界では、同社関連の債権を保有していた台湾積体電路製造(TSMC)と聯発科技(メディアテック)が影響を受けるもようだ。ただ、両社とも「財務全体への影響は微小だ」と説明している。19日付工商時報が報じた。

 TSMCは、リーマンおよび米政府による救済が決まった保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の子会社が発行する社債計1,100万米ドル分を保有している。しかし同社によると、現在2,240億米ドルに上る流動性資金、1,853億米ドルの手持ち現金の合計に対しリーマンなどの関連債券はわずか0.16%で、仮に全額が損失となっても、財務に大きな影響は出ない。なお、今後の対処については検討中としている。

 聯発科は、傘下のCore Tech Resources Inc.が額面合計609万米ドルのリーマン関連債券2種類を保有している。もし全額を損失処理した場合でも、1株当たり利益(EPS)は0.18台湾元(約0.58円)下落するに過ぎない。同社は、第3四半期に1億元の資産損失を計上する予定で、ほかの短期 投資を売却することで損失を埋めることも検討しているとしている。