パネルのオファー価格は9月下旬、一部のテレビ用を除き、6月下旬から続いた下落がやっと止まった。ハイシーズンに向けた需要増や、各社の減産効果とみられる。市場調査会社、ディスプレイサーチの18日発表によると、10月も価格の下落はなく、9月の水準を維持できる見通しだ。19日付工商時報などが報じた。
9月下旬のモニター用パネル価格は、▽19インチワイドスクリーン、77~82米ドル▽20インチワイド、90~98米ドル▽22インチワイド、103~111米ドル──。ノートパソコン(ノートPC)用は、▽15.4インチワイド、66~73米ドル▽17インチワイド、92~100米ドル──。テレビ用は、32インチで5米ドル下がり250~265米ドルとなったが、ほかのサイズでは価格を維持している。
パネル価格の6月下旬からの下落幅は、▽モニター用、35%以上▽ノートPC用、25%▽テレビ用、20%──となった。9月の出荷枚数は、8月を上回る見通しだと同日付電子時報は報じている。
大型パネル需要、下方修正
ディスプレイサーチによると、今年の世界の液晶テレビ需要は前年比33%の1億500台。40インチ以上の大型製品が全体に占める割合は、従来予測を1ポイント下方修正して27%とした。年初当時の予測は35%以上だった。一方、32インチは従来予測30%から34.8%に上方修正した。