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松山〜南港が地下化、台北市で踏切消える


ニュース 社会 作成日:2008年9月22日_記事番号:T00010372

松山〜南港が地下化、台北市で踏切消える

 
 台湾鉄路(台鉄)の松山~南港区間で21日、鉄道の地下化工事が完成し、新しくなった松山および南港駅と共に供用開始となった。
 
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松山駅東側の踏切に差し掛かる新竹方面行き各駅停車。この姿も見納めとなった(20日=YSN)
 
 ところが、地上から地下へと軌道を切り替える作業が130分も遅れたことで、午前7時からの運行予定に大幅な遅れが発生。結局、午前9時から正常運転が開始されるまで、25本の列車が平均30分、最長で53分遅れ、約1万5,000人が影響を受けた。

 なかでも1009号自強号は、台北駅を52分も遅れて出発した上に、銅鑼~三義(苗栗県)で故障。350人余りの乗客は車内に1時間も閉じ込められる羽目に。地下化初日からのトラブルに、乗客からは不満の声が続出した。

 台鉄によると、台北市内の板橋~台北~松山~南港区間では、既に板橋~松山の地下化が完成しており、今回、松山~南港が地下化されたことで、踏切りが1カ所もなくなった。虎林街、玉成街などに残された計15カ所の踏切りは、1カ月以内に撤去される予定だ。

 踏切りの廃止により、交通渋滞が大幅に改善され、踏切事故もなくなるなどメリットは大きく、特に南港や、既に高架化されている汐止から台北市内への交通がスムーズになる見通しだ。交通部の推算では、年間18億6,000万台湾元(約62億円)の旅行時間コストと、渋滞によるガソリン消費2億元分の節約が見込めるという。

 また、松山駅近くの五分埔や饒河夜市は客足が伸びると期待されているほか、松山、南港、汐止駅付近の不動産価格は1~2割の上昇が見込まれているという。