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陳前総統夫人、国務機密費訴訟でまたも出廷拒否


ニュース 政治 作成日:2008年9月22日_記事番号:T00010375

陳前総統夫人、国務機密費訴訟でまたも出廷拒否

 
 陳水扁前総統一家による国務機密費不正流用事件で起訴された呉淑珍被告は20日、病気を理由に台北地裁への出廷を再び拒否した。呉被告に対する出廷要求は18回目だが、出廷拒否は実に17回目。台北地裁は呉被告の度重なる出廷拒否で審理が進まないため、必要ならば身柄拘束などの手段を講じる方針だ。21日付蘋果日報が伝えた。

 被告側の李勝雄弁護士は、呉被告に対する「低血圧やショックなどの症状で生命に危険が及ぶことがあり得る」とした台湾大学病院の所見を理由に「専門的意見を尊重して、やむを得ず出廷しないことに同意した」と説明した。

 しかし、台北地裁の蔡守訓裁判長は「(呉被告は)かつて立法委員や総統夫人として国内外でさまざまな行事に出席しており、法による公正な審判を受けただけで心理的圧力が生じるとは思えない。健康状況についても、台大病院から必要な医療設備の提供を受けており、危険はないはずだ」と述べ、次回公判では身柄拘束による出廷強制も辞さない考えを示した。

 呉被告は2006年12月に開かれた第1回公判の法廷で倒れた後、裁判所による出廷要求に一切応じていない。呉被告の出廷拒否は世論の批判を集めており、蘋果日報の世論調査では約80%の市民が「(呉被告は)法廷を侮辱している」と回答した。