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製造業の6月電力使用量減少、景気減速の兆しか【表】(トップニュース)/台湾


ニュース その他製造 作成日:2022年7月22日_記事番号:T00103757

製造業の6月電力使用量減少、景気減速の兆しか【表】(トップニュース)/台湾

 台湾綜合研究院(台綜院、TRI)が21日発表した電力景気指数(EPI)によると、世界的な景気後退懸念やインフレの影響で、製造業の6月の電力使用量は前年同月比0.52%減少し、電力使用量から景気の状況を読み解く電力景気信号は2カ月連続の「黄赤(過熱傾向)」だった。4月までは「赤(過熱)」だった。台綜院は、半導体業は電力使用量が10%以上増え、依然「赤」が灯っているものの、輸出受注の伸びが鈍化しており、ピークアウトしたとの見方を示した。22日付自由時報などが報じた。

/date/2022/07/22/01power3_2.jpg各地で暑い日が続き、21日のピーク時の電力使用量は4030万1000kW、22日は4071万6000kWと、3日連続で過去最高を更新した(22日=中央社)

 台湾電力(台電、TPC)は、昨年7月より増加した電力使用量のうち82%は、半導体など電子部品業向けだと指摘した。電子部品業や卑金属(ベースメタル)業などが使用する特別高圧電力の使用量は112万4000キロワット(kW)増加した一方、サービス業などが使用する高圧電力使用量の増加は22万2000kWで、一般家庭などが使用する低圧電力の増加は2万2000kWだった。

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 台綜院によると、サービス業の電力使用量は、前年同月比14.5%増加した。昨年6月は、新型コロナウイルスの域内感染拡大で、防疫レベルが第3段階(レベル3)に引き上げられ、飲食店での店内飲食が禁止されており、消費者が外出を自粛し、サービス業の電力使用量が少なかったためだ。

 産業全体の高圧以上の電力使用量は1.51%増加した。電力景気信号は「緑(安定)」から「黄赤」となった。

経済成長予測、引き下げ相次ぐ

 台綜院が同日発表した第2四半期の域内総生産(GDP)成長率予測は3.1%で、行政院主計総処の予測3.31%より低かった。

 シンガポール系のDBS銀行(星展銀行)は同日、台湾の22年GDP成長率予測を3.4%へと、前回予測から0.4ポイント引き下げた。23年は2.8%へと0.2ポイント引き下げた。アジア開発銀行(ADB)は、台湾の22年の予測を3.8%で据え置いた。

 中央研究院(中研院)経済研究所は18日、22年のGDP成長率予測を3.52%へと、21年12月時点の予測3.85%から0.33ポイント下方修正した。中華経済研究院(中経院、CIER)は19日、22年のGDP成長率予測を3.56%へと、4月時点の予測から0.4ポイント引き下げた。

 

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