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陳前総統夫妻の機密費横領、1億元以上か


ニュース 政治 作成日:2008年9月22日_記事番号:T00010376

陳前総統夫妻の機密費横領、1億元以上か

 
 陳水扁前総統夫妻による国務機密費横領事件で、最高検察署特別偵査組(特捜部)は夫人の呉淑珍被告による横領額が起訴事実に含まれた1,400万台湾元(約4,665億円)を大幅に上回る1億元以上に達すると見方を強めている。22日付中国時報が伝えた。

 呉被告は出廷拒否による審理引き延ばしを図っているが、特別偵査組は陳前総統の容疑固めと起訴を急ぎ、夫妻の案件を法廷で合併審理する方向で検討していく。

 これまでの調べで、陳前総統は領収書不要の機密費3,000万元を受け取り、民進党が開催した集会やデモの費用に充てたことが判明したが、そのほかにも機密費が私的に流用された疑いが強まっている。私的に流用された機密費は海外でマネーロンダリング(資金洗浄)されたとみられ、検察当局はシンガポール当局から提供を受けた海外口座資料などを基に流用された機密費の規模の把握に全力を挙げている。

 特別偵査組は先に呉被告に判決を下した場合、事件の司法処理がばらばらに進むことになるため、陳前総統の起訴を待って、呉被告との合併審理を行うのが妥当と判断した。