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作成日:2008年9月22日_記事番号:T00010378
国連専門組織オブザーバー参加、米国が初の支持表明
米国の国連代表団は17日声明を発表し、台湾の国連専門組織への参加を支持するとともに、世界保健機関(WHO)の世界保健総会(WHA)へのオブザーバー参加を強く支持すると表明した。米国が国連代表団を通じ台湾を支持するのは、台湾が1993年に国連加盟運動を始めて以来初めて。また、外交部によると、これに続いて19日にもEUが議長名義で台湾の専門フォーラムへの参加に対する支持を表明するリリースを発表したという。20日付聯合報などが報じた。
米国は昨年、「台湾のWHOへの意義ある参加を支持する」というあいまいな表現にとどめていたが、今年はより具体的にした形だ。一方、台湾が国としての国連など国際組織に加盟することは支持しないと改めて強調している。
台湾では馬英九総統の就任後、中国との緊張緩和を目的とした「外交休兵」政策を採っており、国連へは国としての本組織への参加ではなく、専門機関へのオブザーバー参加を求めることを外交方針としている。これに対し、民進党の蔡英文主席などは「最初から逃げ腰」の政策だと批判を強めていた。
外交部は19日、今回の欧米の支持を歓迎すると発表し、穏健で実務的な提案が主要国家の評価と支持を得たと表明した。