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作成日:2008年9月23日_記事番号:T00010406
大ひんしゅく、ガソリンスタンドでBBQ
台中県大里市の台湾中油加盟ガソリンスタンド(GS)、「東湖加油站」の従業員たちは、14日の中秋節に台風13号が来襲し、恒例のバーバキュー(BBQ)ができなかったことを悔やんでいた。そこで彼らは、22日の夜、その穴埋めにとBBQパーティーを実行することにした。しかしパーティーを行った場所が悪かった。彼らは「火気厳禁」の表示を掲げたGS内で盛大に肉や野菜を焼き、警察に注意を受けた上、周辺住民からは大ひんしゅくを買ってしまった。
東湖加油站の従業員7、8人はGS内の洗車場付近にコンロを設置してパーティーを開始したが、間もなく住民の通報を受けて現場に駆けつけた警察官と消防隊員から、BBQを中止するよう求められた。それでも従業員たちは「コンロは地下のガソリン貯蔵タンクや給油機からは離れたところに置いたので危なくない」と言い張り、続行しようとした。あきれた警察官は「BBQをすれば火花がたくさん出る。火花は風に乗れば簡単に飛んでいき、ガソリンに引火すれば大変なことになる」と諭してようやくBBQを止めさせることに成功した。
従業員たちはその後、別の場所に移ってパーティーを続けたというが、通報した住民は「GSではタバコ1本で注意されたことがあるのに、BBQなんて危ないにもほどがある」と腹を立てている。
後に警察官が同GSの経営者に連絡を取ったところ、「中秋節祝いとして彼らにBBQ代を渡したが、GS内ではするなと言っておいたのに」と驚いた様子で話した。経営者の不在時を狙った確信犯で、今後は安全教育が徹底されるだろう。
台中県建設処によると、GS内でのBBQは「ガソリンスタンド設置管理規則」に違反し、従わない場合は最高10万台湾元(約33万円)の罰金が科せられる。