ニュース 電子 作成日:2022年8月10日_記事番号:T00104124
パソコンブランド大手、宏碁(エイサー)が9日発表した7月の連結売上高は174億5900万台湾元(約790億円)で、前月比43.6%減少、前年同月比33.1%減少した。テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)など向けPCの新型コロナウイルス特需前の水準に戻り、2020年3月以降で最も低かった。華碩電脳(ASUS)は前月比33.7%減少、前年同月比2.2%減少し、367億5300万元で、同月として過去3年で最低だった。エイサーの陳俊聖(ジェイソン・チェン)董事長は同日、年末まで在庫調整が続くとの見通しを示した。10日付経済日報などが報じた。
陳・董事長は、今年1月からブレーキをかけ始め、3カ月後にやっと在庫水準が下がり始めたと語った。在庫回転期間は従来の約8週間よりやや高い状況で、年内に在庫調整を終えたいと述べた。
陳・エイサー董事長(左2)は9日、上半期のビジネス用PCは2桁成長だったと語った(9日=中央社)
米インテルがPC向け半導体で苦戦し、第2四半期に赤字を計上したことについて陳・董事長は、PC業界の「ブラック・スワン」(めったに起こらないが、壊滅的な被害をもたらす事象)だと警告した。
ASUSの許先越・共同執行長は先ごろ、新型コロナ特需が終了し、過去2年のような活況はもはやなく、今年通年の業績は前年水準も困難だと語っていた。
マックブックは好調
HP、デルや聯想集団(レノボ)などが顧客のノートPC受託生産大手、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)の7月連結売上高は976億3100万元で、前月比20.3%減少、前年同月比9.6%減少した。
一方、アップルのMacBook(マックブック)などの受託生産を担う広達電脳(クアンタ・コンピューター)の7月連結売上高は前月比4.6%増加、前年同月比36.6%増加し、1294億6000万元で、過去最高を更新した。
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