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作成日:2008年9月23日_記事番号:T00010417
メラミン検出メーカーから輸入の5社、衛生署が調査
中国の山東都慶(山東省)から粉末ミルクなどを調達する域内メーカー5社に対し、行政院衛生署は22日、製品のサンプル調査や抜き取り検査を行っていることを明らかにした。コーヒー飲料大手の金車集団(キングカー)が、山東都慶から輸入した植物性粉末ミルクから微量の有害物質メラミンが検出されたことを受けての措置だ。調査の結果はきょう23日中に発表される予定だ。23日付蘋果日報が報じた。
衛生署は、調査で問題がなければ5社の販売禁止措置を解除するとしている。
調査対象の5社は、▽六和化工(ユニオン・ケミカル、台北市)▽台湾多タイ企業(台北市、タイはつきへんに太)▽汎昇実業(台中市)▽三億食品(嘉義県)▽佳泰食品(桃園県)──。これら5社の製品の供給先は、▽真口味食品企業(ペットボトル飲料)▽華元食品(ポテトチップスなどスナック食品)▽台湾卜蜂企業(植物性飼料)▽愛之味(乳製品)▽興霖食品(五木ブランドの即席めんなど)──など大手企業を含む10社以上で、プリン、ミルクティー、クリームスープなどの製品に加工されていると蘋果日報は報じている。5社の輸入量は合計で年間100トン以上だ。
輸入粉末ミルク、29%が中国製
衛生署によると、1~7月に台湾に輸入された粉末ミルクの29%は中国製だ。金車集団は、メラミン入り粉末ミルクを使用しないインスタントコーヒー、「伯朗コーヒー(ミスターブラウン・コーヒー)」を発売し、従来品と区別できるよう「新配合」のマークをパッケージ上に記している。