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7月輸出受注3カ月ぶり前年割れ、在庫調整を反映【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース その他分野 作成日:2022年8月23日_記事番号:T00104355

7月輸出受注3カ月ぶり前年割れ、在庫調整を反映【図表】(トップニュース)/台湾

 経済部統計処が22日発表した7月の輸出受注総額は542億6000万米ドルで、前月比7.8%減少、前年同月比1.9%減少した。従来予想を下回り、3カ月ぶりの前年割れに陥った。黄于玲・統計処長は、世界的な利上げやインフレで、末端需要が低迷し、サプライチェーン(供給網)が在庫調整を優先しているためと分析した。米中対立、台湾海峡の緊張など地政学リスクの高まり、中国四川省などでの計画停電など、不確定要素が多いと指摘した。23日付工商時報などが報じた。

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 主要7製品は、電子製品以外、いずれも前年割れだった。

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 電子製品は177億8000万米ドルで前年同月比8.8%増加した。同月として過去最高で、プラス成長は2年6カ月連続となった。▽第5世代移動通信(5G)、▽高性能計算(HPC)、▽車載──用の需要が強く、ファウンドリーやパッケージング・テスティング(封止・検査)などの受注が増えた。一方、IC設計や受動部品の受注は減少した。

 情報通信技術(ICT)製品は149億6000万米ドルで、前年同月比0.8%減少した。

 パネルなど光学器材は17億3000万米ドルで、前年同月比37.4%減少した。パネルの供給過剰で、6カ月連続のマイナス成長となり、2009年4月以降で最大の減少幅だった。

 従来型産業はそれぞれ、▽卑金属(ベースメタル)、25億6000万米ドル(前年同月比24.8%減)、▽化学品、19億8000万米ドル(2.6%減)、▽プラスチック・ゴム製品、19億5000万米ドル(26.3%減)、▽機械、19億5000万米ドル(15.8%減)──だった。

 黄・統計処長は、従来型産業は末端需要の低迷が深刻で、短期間で回復するのは困難との見方を示した。

中国向け22%減少

 主要国・地域別では、米国は前年同月比6.9%増の175億7000万米ドルで、同月として過去最高だった。

 一方、中国と香港は111億4000万米ドルで、前年同月比22.6%減少した。4カ月連続の前年割れで、09年4月以降で最大の減少幅だった。電子製品が16.8%減少、光学器材が42.5%減少した。

 欧州は96億6000万米ドルで、前年同月比5.1%減少した。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)は前年同月比22.9%増の65億8000万米ドルで、同月として過去最高だった。日本は30億5000万米ドルで0.1%増加した。

8月も前年割れ予測

 1~7月の輸出受注総額は3935億5000万米ドルで、前年同期比7.8%増加した。

 統計処は、8月の輸出受注総額は515億~530億米ドルで前年同月比0.9~3.7%減少と予測しており、2カ月連続の前年割れとなりそうだ。

 

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