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台湾への金融不安波及、「問題は慶豊銀だけ」=陳金管会主委


ニュース 金融 作成日:2008年9月24日_記事番号:T00010443

台湾への金融不安波及、「問題は慶豊銀だけ」=陳金管会主委

 
 米国の金融不安による台湾の金融業界への影響が懸念される中23日、立法院で民進党の立法委員から「台湾の銀行は大丈夫か」との質問を受けた陳樹・行政院金融監督管理委員会(金管会)主任委員は、「現在財務状況が比較的悪いのは慶豊商業銀行だけだ。ほかは全体的にみてまずまずだ」と答えた。24日付経済日報が報じた。
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 金管会の統計によると、現在金融再建基金(RTC)の管理下に置かれる唯一の金融機関となっている慶豊銀は、7月末時点で既に帳簿価額が72億6,200万台湾元(約240億円)のマイナスとなっている。預金額は慢性的な流出が続いた結果、現在500億元まで減少。延滞債権比率は、域内銀行では唯一2けたを超える29.05%に達している。

 ただ、同行の流動性資金は100億元以上に上っており、政府の財務金融関係者は預金者に対し、「RTCの管理の下、預金は保護されるため心配は無用」と呼び掛けた。

 慶豊銀の処理が遅れていることについて金管会銀行局の林棟リョウ副局長(リョウはきへんに梁)は、「同行はRTCにとって初めて扱う海外支店(ベトナム支店)保有銀行で、処理には慎重さが求められる」と答えている。