ニュース 電子 作成日:2022年9月1日_記事番号:T00104526
液晶パネル大手、友達光電(AUO)の彭双浪(ポール・ポン)董事長は31日、最終製品メーカーが上半期に在庫調整を進めた結果、顧客の一部は在庫水準が適正化し、パネル出荷要望が強まってきたと明かした。顧客の一部はサムスンを指すのかと問われた彭・董事長は、各ブランドで下半期の状況が異なるので一概に言えないと、明言を避けた。観測によると、サムスン電子は在庫水準が8週間前後に半減し、サプライヤーに対しテレビ用部品の調達再開を通知したようだ。1日付経済日報などが報じた。
AUOと台北科技大学は31日、産学提携で研究開発(R&D)センターを開設した。彭・董事長は、台北科技大学と長年提携しており、近年は卒業生100人以上がAUOに入社していると語った(31日=中央社)
これまでの報道によると、サムスンは6月中旬に、パネルサプライヤーなどに対し、新規調達の一時停止を通知した。当初の期限は7月末までだったが、その後、8月末まで延期したとされる。
彭・董事長は、最終製品メーカーは昨年時点で、今年の販売目標を高く設定していたが、今年上半期にロシアのウクライナ侵攻、インフレ、利上げなどが消費に直撃し、部品の調達意欲が弱まり、在庫調整に転じたと分析した。
ただ、AUOはもともと在庫をあまり積まない方針のため、第2四半期の在庫金額は業界で最も低かったと語った。
来年は不透明
中国四川省の計画停電が減産に効果があったとの見方に対し彭・董事長は、中国の多くのパネルメーカーが計画停電より前から減産していたため、効果のほどは分からないが、世界の第3四半期のパネル工場稼働率は前期より低いのは確実だと語った。
来年パネル景気が底打ちするかについては、観察が必要と語った。
【セミナー情報です】
必ず成果が出る会議のやり方をコンサルタントが伝授する、在台日系企業の台湾人幹部向けセミナー。9月20日に中国語で開催。
検索は「会議のやり方、ワイズ」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722