ニュース その他分野 作成日:2022年9月8日_記事番号:T00104652
財政部統計処が7日発表した8月の輸出総額は403億3500万米ドルで前月比6.9%減、前年同月比2.0%増だった。きょう9月8日に発表されたアップルのスマートフォン新機種、iPhone14シリーズ向けの出荷で、2年2カ月連続のプラス成長だったものの、21年2月(9.7%増)以来の1桁成長と、大幅に減速した。蔡美娜・統計処長は、本来なら需要期の第3四半期に低成長に陥ったことで、9月の輸出総額は前年割れに転じる可能性があると予測した。8日付経済日報などが報じた。
蔡・統計処長は、世界的なインフレ、利上げが続き、最終製品の需要が低迷、メーカーの在庫水準が上昇しており、今年は需要期に輸出不振となる可能性があると語った。
9月の輸出総額は、前年同月比3%減~1%増の384億~400億米ドルと予測した。
ICT製品など前年割れ
主要製品別では、半導体など電子部品の8月の輸出額は前年同月比12.0%増の170億4500万米ドルだった。うち半導体は14.3%増の156億8800万米ドルだった。
一方、ノートパソコンなど情報通信技術(ICT)・オーディオ製品は53億900万米ドルで、前年同月比1.6%減と、2年7カ月ぶり前年割れに転じた。
パネルなど光学器材は7億7300万米ドルで前年同月比35.7%減と、10カ月連続の前年割れで、減少幅は過去7年で最大となった。
従来型産業は、▽卑金属(ベースメタル)、29億2100万米ドル(前年同月比10.0%減)、▽機械、23億7800万米ドル(5.4%減)、▽プラスチック・ゴム製品、20億2300万米ドル(21.8%減)、▽化学品、17億6900万米ドル(17.1%減)──が前年割れだった。
中国向け1割減
輸出先別では、中国(香港含む)は151億1700万米ドルで前年同月比9.9%減少した。19年3月以降で最大の減少幅となった。
米国向けは61億2900万米ドルで前年同月比2.3%増、欧州向けは35億3400万米ドルで2.6%増と、それぞれ1年11カ月、2年4カ月ぶりの低成長だった。
東南アジア諸国連合(ASEAN)向けは前年同月比17.6%増の71億4900万米ドルだった。日本向けは16.2%増の29億2100万米ドルだった。
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