ニュース 電子 作成日:2022年9月12日_記事番号:T00104680
サムスングループのサムスンディスプレイ(SDC)が液晶パネルの生産を終了し、大型液晶パネルの数千件全ての特許を、液晶パネル世界2位の中国のTCL華星光電技術(CSOT)に譲渡する申請を行った。テレビブランド世界首位のサムスン電子は今後、テレビ用液晶パネル全てをグループ外から調達し、特にCSOTからの調達量が大幅に増えると予想される。サムスンを顧客とする台湾のパネル大手、友達光電(AUO)、群創光電(イノラックス)にとって痛手となりそうだ。12日付経済日報が報じた。
SDCの申請情報によると、CSOTに譲渡する大型液晶パネルの特許は数千件で、うち米国の特許は577件、残りは韓国の特許だ。
市場調査会社、オムディアの謝勤益(デビッド・シェイ)ディスプレイ部門研究総監は、SDCは液晶パネル生産から撤退し、今後はテレビやノートパソコン、モニター用の有機EL(OLED)パネル生産に注力すると指摘した。
TCLもパネル調達先変更か
SDCは、CSOTに12.33%出資しており、中国の家電大手、TCL科技集団に次ぐ第2位株主だ。
TCL科技集団も、海外市場向けに、CSOTからパネルを調達するとみられる。
中国の市場調査会社、北京洛数合図科技(RUNTOテクノロジー)の統計によると、上半期の液晶テレビ用パネル(32インチ以上)の世界出荷枚数は1億2500万枚で、前年同期比1.9%増加した。
メーカー別の出荷枚数は、中国の▽京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)、3000万枚余り、▽TCL華星光電技術(CSOT)、2000万枚余り、▽恵科(HKC)、約2000万枚──が上位3位を占めた。イノラックスは前年同期比約10%減の約1500万枚でシェア4位、AUOは14%減の約800万枚でシェア7位だった。
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