ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

《22年台東地震》台東でM6.8の地震、建物や道路橋が崩壊(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2022年9月19日_記事番号:T00104811

《22年台東地震》台東でM6.8の地震、建物や道路橋が崩壊(トップニュース)/台湾

 18日午後2時44分、台東県池上郷を震源とする深さ7キロメートル、マグニチュード(M)6.8の地震が発生し、台東県で最大震度6強、花蓮県で6弱、南投県で震度5弱が観測されるなど、台湾各地で揺れが感じられた。17日午後9時41分、台東県関山鎮でマグニチュード6.4の地震が発生するなど、本震までに73回もの前震が観測されていた。震源地に近い花蓮県玉里鎮と富里郷の被害が深刻で、3階建ての建物が倒壊したほか、道路橋が崩壊、落石で道路の通行が遮断された。台湾鉄路(台鉄)は、東里駅でプラットホームの一部列車が脱線、45度に傾き、台東~花蓮間の運転を見合わせている。中央災害応変中心(中央災害対策センター)によると、19日午前6時時点で死者1人、負傷者146人。19日付中国時報などが報じた。

/date/2022/09/19/00seven_2.jpg花蓮県玉里鎮の3階建ての建物は倒壊し、1階のコンビニ部分は押しつぶされた(18日=中央社)

 花蓮県玉里鎮では、セメント工場の作業員の60代男性が、作業中に集塵機の下敷きとなり、死亡した。

 また玉里鎮では、コンビニエンスストア、セブン-イレブンの店舗がある3階建ての建物が倒壊した。1階のコンビニ店員は倒壊直前に逃げ出したが、親子2人と2階にいた大家と妻の計4人が閉じ込められ、3時間後に消防隊員に救出された。

 玉里鎮の高寮大橋は崩壊し、通行中のトラックとバイクが転落し、3人がけがをした。玉長大橋、崙天大橋、長富大橋など玉里鎮や富里郷にある複数の橋は亀裂が生じ、封鎖された。

/date/2022/09/19/00bridge_2.jpg花蓮県玉里鎮の高寮大橋は、ねじれるように変形した(18日=中央社)

 富里郷の台鉄東里駅では、プラットホームの雨よけが崩れ落ち、線路上の特急列車「自強号」8両のうち6両が45度に傾いた。乗客20人は避難し、けがはなかった。台鉄は、台東~花蓮間の運転を見合わせ、振替輸送を実施している。あす20日に運転を再開する予定だ。

 開花シーズンのワスレグサの名所、玉里鎮の赤科山や富里郷の六十石山は、土砂崩れや落石が発生し、登山客が立ち往生となった。救助活動が行われ、19日正午までに、600人全員が下山した。

前震・本震・余震で147回

 交通部中央気象局地震測報中心(地震観測センター)の陳国昌・主任は、前夜の地震は前震で、18日午後の地震が本震だと指摘した。陳・主任は、今後1週間はマグニチュード4以上の余震が続く可能性があると警戒を呼び掛けた。

 中央気象局によると、19日午前10時7分ごろ、花蓮県卓渓郷を震源とする震源の深さ13.4キロメートル、マグニチュード5.9の地震が発生した。花蓮県で最大震度5弱、台東県と南投県で最大震度4を観測した。陳・主任は、19日午前9時までに前震は73回、本震、余震73回で、合計147回の地震があったと指摘した。頻度から見て、減少し始めたとの見方を示した。

 台湾で震度6強が観測されたのは、震度階級が20年1月に改定されて以降、初めて。2018年2月6日に発生した花蓮県近海を震源とするマグニチュード6.2の地震では、最大震度7だった。建物4棟が倒壊し、死者は17人、負傷者は291人に上った。

 

【セミナー情報です】

必ず成果が出る会議のやり方をコンサルタントが伝授する、在台日系企業の台湾人幹部向けセミナー。9月20日に中国語で開催。

検索は「会議のやり方、ワイズ」。

【セミナー情報の詳細はこちら】

https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/104174.html