ニュース 電子 作成日:2022年10月5日_記事番号:T00105127
業界の観測によると、電子機器受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)は、世界5位の自動車グループ、米ゼネラルモーターズ(GM)の先進運転支援システム(ADAS)ドメインコントローラー(DC)を受注した。JDM(共同設計・生産)/ODM(相手先ブランドによる設計・生産)で、2025年から4年で約1400万セットを供給する予定だ。年間売上高は400億〜500億台湾元(約1800億〜2300億円)に上る見込みだ。5日付工商時報が報じた。
観測によると、クアンタが受注したのは、自動運転レベル2(部分運転自動化)を高度化し、ハンズオフ運転が可能な「レベル2プラス」に対応するADASドメインコントローラーだ。
GMの自動車の年間出荷台数は従来770万台で、新型コロナウイルス禍や半導体の供給不足で直近2年は600万〜620万台だったため、クアンタの供給するADASドメインコントローラーはGMの自動車全体の約50%に搭載される計算だ。
クアンタの年間連結売上高は1兆元以上。GMへのADASドメインコントローラー供給は、売上高に約4%の貢献が見込まれる。
30社以上と交渉
自動車の電子化に伴い、台湾の受託メーカー大手が相次いで車載システム製品の組み立てに参入している。クアンタのように、GMの一次請け(Tier1)となり、設計段階から関与するのは異例のケースだ。
クアンタは、GMのほか、自動車メーカー30社余りと受注交渉したり、入札に参加したりと、自動車部品最大手の独ボッシュや、独コンチネンタルと競合しているようだ。
クアンタは既に、電気自動車(EV)大手、米テスラにセンターコンソールやエンジンコントロールユニット(ECU)を供給している。
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