ニュース 電子 作成日:2022年10月14日_記事番号:T00105282
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は13日に開催した業績説明会で、今年の設備投資見通しを360億米ドルに、1割下方修正すると説明した。7ナノ/6ナノメートル製造プロセスの設備投資を見直す。魏哲家・総裁は、スマートフォンやパソコンの需要低迷で、顧客が開発を遅らせており、第4四半期から7ナノ/6ナノ稼働率が過去3年の高水準を下回るものの、顧客の在庫調整に伴い、23年下半期に健全な在庫水準に戻ると予測した。14日付経済日報などが報じた。
魏・総裁は、高雄市で建設中の12インチウエハー工場2基については、28ナノ生産能力は計画通りだが、7ナノ生産能力は調整すると明かした。高雄工場は24年に量産を開始する予定だ。
第3四半期の5ナノメートル製造プロセスの構成比は28%で前期比7ポイント上昇、7ナノは26%で4ポイント低下した。
黄仁昭・財務長は、今年の設備投資の7~8割は先進プロセスに充て、1~2割は特殊プロセス、約1割は先進パッケージング(封止)とフォトマスクに投じると説明した。
TSMCは今年7月時点で、23年上半期まで顧客の在庫調整が続くと予測し、22年の設備投資は従来計画400億~440億米ドルの下限の400億米ドル前後になると説明していた。
南京工場、設備発注削減か
米国が7日、中国への先端半導体や半導体製造装置の輸出規制を強化する措置を発表したことに関連し、魏・総裁は、南京工場(江蘇省)は米国から1年間の猶予を得たと明かした。
中国のあるサプライヤーは13日、TSMCの南京工場は先進パッケージング設備の発注を一部削減するとの情報が出ていると語った。28ナノ/16ナノプロセスの人工知能(AI)や高性能計算(HPC)チップ向け設備だという。
欧州工場について魏・総裁は、顧客の需要やマクロ経済などを考慮し、建設するかを検討中だと述べた。
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