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作成日:2008年9月26日_記事番号:T00010529
華碩のノートPC、委託生産の推進加速
華碩電脳(ASUS)のノートパソコン(ノートPC)委託発注計画が加速しているもようだ。同社は鴻海精密工業にXシリーズ15.4インチ型を発注し、2009年1~2月に出荷が始まるとの観測も出ている。月平均の出荷台数は4万~5万台の予測だ。華碩は「個別のメーカーとの提携についてはコメントしない」としているが、「ノートPC生産の外部委託はすべてOEM(相手先ブランドによる生産)方式で行うが、研究開発(R&D)により全力で支援するため懸念はない」と強調した。26日付電子時報が報じた。
華碩が外部委託を急ぐ理由として電子時報は、生産規模の拡大に加え、今年年初に同社から分社し受託製造業務を担当する和碩聯合科技(ペガトロン)の独立性に対する市場の懸念を払拭(ふっしょく)するためと指摘している。
ノートPC部品業者によると、華碩は各機種ごとに5~7タイプの異なるハードウエア規格の製品を発売しているが、開発に人的コストがかかるほか製造の手間も煩雑となっていた。同社はこのため、今後2期にわたり1機種の出荷量を高める考えで9月から製品の整理統合を進め、製品開発を3割以上縮小したとされる。遅くとも10月には単一機種の外部委託台数が決定するとみられる。