ニュース 自動車・二輪車 作成日:2022年10月19日_記事番号:T00105357
鴻海精密工業は18日の成果発表イベント「鴻海科技日(鴻海テックデー)で、電気自動車(EV)の7人乗りスポーツ用多目的車(SUV)「モデルC」の量産モデルと、5人乗りクロスオーバーSUV「モデルB」と5人乗りピックアップトラック「モデルV」の試作車を披露した。自動車大手、裕隆集団と推進するEVのオープンプラットフォーム、MIH聯盟(MIHコンソーシアム)のEVは計5車種となった。劉揚偉・董事長は、2025年にEV関連の売上高1兆台湾元(約4兆6500億円)、世界市場シェア5%を獲得し、長期的には情報通信技術(ICT)製品と同水準の世界シェア40~45%を目指すと意気込んだ。19日付経済日報などが報じた。
劉・董事長(中)は18日、「製造の鴻海」から、「技術の鴻海」に転換すると語った(鴻海リリースより)
劉・董事長は、今回披露した3車種は、顧客と商談中で、台湾、タイ、米国で生産するほか、インドネシアやインドのメーカーと現地生産について交渉中だと説明した。
劉・董事長は、鴻海は受託開発・製造(CDMO)なので、自動車ブランドの競合ではなく、米EV最大手、テスラの車両もいつか製造したいと語った。
ラクスジェンn7、予約再開
モデルCを初めて採用したのは、裕隆集団の自社ブランド、納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)の「ラクスジェンn7」。裕隆汽車製造(ユーロン・モーター)の三義工場(苗栗県三義郷)で組み立て、23年第4四半期に発売する予定だ。
「ラクスジェンn7」は、9月1日の予約受け付け開始後1万5000台の申し込みが殺到し、わずか2日で急きょ締め切った。10月18日午後1時から23日まで第2回の予約を受け付ける。100万元以下で購入できるラストチャンスとうたい、今後の値上げを示唆した。
鴻海グループが部品供給
鴻海のサブグループ、S次集団(半導体事業群)の陳偉銘・総経理は18日、新竹科学園区(竹科)の6インチウエハー工場で第3世代半導体、炭化ケイ素(SiC)半導体を生産し、車載用規格の認証段階で、2023年に量産を開始する予定と話した。鴻海傘下のIC設計会社、富鼎先進電子(アドバンスド・パワー・エレクトロニクス、APEC)の車載用の金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)とみられる。
鴻海傘下のタッチパネル大手、業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション・ホールディング、GIS)は中部科学園区(中科)后里工場で、モデルC向けのインストルメントパネル(インパネ、計器盤)や、モデルV向けの拡張現実(AR)型ヘッドアップディスプレイ(AR HUD)などの生産を始めたようだ。
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