ニュース 電子 作成日:2022年10月20日_記事番号:T00105386
20日付工商時報によると、アップルのスマートフォン、iPhone14シリーズ4モデルのうち、6.7インチのスタンダードモデル、iPhone14プラスの組み立てを手掛ける和碩聯合科技(ペガトロン)の中国子会社、昌碩科技(上海)は15日、9月から拡大していた求人を急きょ打ち切った。iPhone14プラスの販売不振を受け、市場ではアップルが発注量を削減したとみられている。ペガトロンはノーコメントだ。
業界関係者は、iPhone14プラスを大幅減産するとの通知があり、削減幅は4割と明かした。22年のiPhone14シリーズの出荷台数は8500万~9000万台で、うちiPhone14プラス出荷台数は1000万台に下方修正されたとみられている。
米ニュースサイト「ザ・インフォメーション」によると、アップルは需要を再評価しているところで、中国にあるiPhone14プラスの部品メーカー数社に対し、生産停止を指示した。中国のサプライヤー2社は生産量をそれぞれ70%、90%削減するようだ。
iPhone14プラスの組み立ては、主にペガトロンが手掛け、中国の立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)が2位サプライヤーだ。ペガトロン傘下の昌碩科技は、9月から求人を増やしていた。10月7日のiPhone14プラス発売後、12日時点では求人情報が出ていたが、15日午後、募集を停止した。
中国で早くも値崩れ
iPhone14プラスは、小型モデルの「iPhoneミニ」の後続機種。業界関係者は、iPhone14プラスは画面が大きくなった以外は新味に欠ける上、プロセッサーはiPhone13と同じ「A15」で、当初から販売不振が予想できていたと語った。
中国メディアによると、iPhone14プラス(128GB)は中国の小売店で16日時点で、アップルの直販価格6999人民元(約14万5000円)より879~1049人民元安い値段で売られていた。iPhone14は直販価格より469人民元安かった。
一方、ハイエンドモデルのiPhone14プロとiPhone14プロマックスは、アップルの直販価格よりそれぞれ最大71~371人民元、31~251人民元高かった。
iPhone14プロシリーズは、鴻海精密工業が組み立てを独占受注している。
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