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亜州信託の売却入札、5社が名乗り


ニュース 金融 作成日:2008年9月29日_記事番号:T00010542

亜州信託の売却入札、5社が名乗り


 日本の預金保険機構に相当する中央存款保険公司(CDIC)はこのほど、公的管理下に置かれている亜洲信託投資の売却に向けた入札を締め切った。5行が買収に名乗りを上げたようだ。29日付経済日報が伝えた。

 応札したのは、英スタンダード・チャータード銀行、上海商業儲蓄銀行など5行。有力候補のチャータード銀は既に新竹国際商業銀行を傘下に収めており、亜洲信託の落札に成功すれば、外資系金融機関として初めて台湾で複数の金融機関を買収することになる。

 亜洲信託の純資産は10億台湾元(33億円)のマイナスだが、台北市中心部の松江路と南京東路の交差店に位置する本店ビルの資産価値が30億元に上ることなどから、行政院金融再建基金(RTC)が支出する預金保証額は10億元前後に抑えられる見通しだ。

 売却入札は、優良債権(銀行本体)と不良債権に分けて10月7日に実施され、それぞれ落札先が決まる予定だ。売却資産には本店ビルのほか、子会社が保有する亜洲台北広場(旧大亜百貨)も含まれる。