ニュース その他製造 作成日:2022年10月25日_記事番号:T00105461
経済部統計処が24日発表した9月の工業生産指数は前月比6.31%低下、前年同月比4.80%低下の132.10ポイント(2016年=100)だった。うち製造業生産指数は前月比6.18%低下、前年同月比4.83%低下の133.98ポイントだった。いずれも同月として過去2番目の高水準だったものの、2年7カ月ぶりの前年割れとなった。消費者向け電子製品の需要が弱まり、在庫調整が続いており、10月の工業生産指数も前年割れとなりそうだ。25日付工商時報などが報じた。
製造業生産指数の業種別では、電子部品業は前月比8.28%低下、前年同月比2.97%低下の172.40ポイントで、2年10カ月ぶりに前年割れとなった。うち半導体業は前月比8.83%低下、前年同月比5.93%上昇の219.85ポイントと、2年11カ月連続のプラス成長で、同月として過去最高だった。国際ブランドの新機種向け出荷や、高性能計算(HPC)、車載用半導体の力強い需要が理由だ。一方、液晶パネルと部品業は前月比10.89%低下、前年同月比55.78%低下の62.41ポイントだった。液晶パネルメーカーの減産やパネル価格続落が響いた。
コンピューター・電子製品・光学製品業は前月比2.11%上昇、前年同月比20.16%上昇の230.80ポイントで、過去最高を更新した。クラウドデータサービスの成長が続いているほか、部品不足の解消で、サーバー、スイッチ、ルーターや、コンピューター部品の生産量が増えた。
自動車・部品業は、前月比6.02%上昇、前年同月比7.78%上昇の109.18ポイントだった。台湾域内の自動車需要が旺盛な中、新車種の相次ぐ発売や、販売促進で、電気自動車(EV)、小型乗用車、小型貨物車などの増産につながった。
機械設備業は、前月比3.84%低下、前年同月比4.67%低下の127.06ポイントだった。半導体や電子製品の生産設備の増産が続いたほかは、世界経済の成長鈍化で、メーカーが設備投資を見合わせているためだ。
Q3も前年割れ
第3四半期の工業生産指数は前年同期比0.01%低下の136.56ポイントだった。3年ぶりの前年割れとなった。製造業生産指数は前年同期比0.03%上昇の138.15ポイントで、同期として過去最高だった。
経済部の調査によると、10月の生産量が前月より増えると回答したメーカーは8.6%で、横ばいは69.9%、減少するの回答は21.5%だった。
統計処の黄偉傑・副処長は、10月の製造業生産指数は前年同月比5.0〜2.0%低下し、130.65〜134.65ポイントと予測した。通年では前年を上回ると予測した。
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