ニュース 電子 作成日:2022年10月31日_記事番号:T00105565
31日付工商時報によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、2ナノメートル以降の先進製造プロセス工場を、新竹科学園区(竹科)龍潭科学園区(桃園市龍潭区)に設置するようだ。量産開始は2027年の予定とされる。ライバルのサムスン電子も10月初旬に、27年に1.4ナノの量産を目指すと発表した。TSMCは31日、中央社の取材に対し、台湾で半導体工場建設に適した用地を探しており、いかなる可能性も排除しないと回答した。
業界関係者は、龍潭科学園区は、TSMCのパッケージング・テスティング(封止・検査)工場が2基あり、竹科の立地、人材が利用でき、最適だと指摘した。TSMCは近く、パイロットプロジェクトを開始するようだ。
TSMCは2ナノ以降のロードマップを発表していないが、サプライチェーン(供給網)の間では、TSMCは今年6月に1.4ナノプロセスの研究開発(R&D)を開始するとの情報が出ていた。
龍潭第3期、24年に始動へ
竹科管理局の王永壮・局長は、龍潭科学園区の第1期区画は用地がほぼ埋まっており、第2期区画は緑地や公園とする計画のため、新たに企業が入居するとなれば、第3期区画を検討すると話した。国家科学・技術委員会(国科会、NSTC)が24年に第3期区画の開発計画を開始するもようだ。
龍潭科学園区は、TSMCのほか、半導体用シリコンウエハー大手の合晶科技(ウエハーワークス)、アップルの台湾支社など、主に▽半導体、▽光電、▽バイオテクノロジー──企業が入居しており、従業員は計7000人で、年産額は500億台湾元(約2300億円)を超える。
経済部の官僚は、特定の企業についてはコメントできないが、仮に27年に龍潭科学園区第3期区画の開発が完了すれば、その頃には新竹市の海水淡水化プラントが完成し、台湾電力(台電、TPC)の大潭火力発電所(桃園市観音区)が新たに発電機3基の送電を開始しており、工業用水と電力供給は問題ないと説明した。
【セミナー情報です】
日本人向けワイズ経営塾、台湾新任編で、経営の基礎と、台湾のビジネス環境を学びませんか?経営者が知っておくべき法律や在台日系企業の給与事情もご紹介します。11月22日開講。
検索は「ワイズ経営塾 11月22日」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722