ニュース 電子 作成日:2022年11月15日_記事番号:T00105859
IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)の蔡力行・執行長は米国時間11日、ロイターのインタビューで、米中関係の緊張を受け、半導体業界で、台湾以外への発注が検討されていると指摘した。メディアテックもファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)以外への生産委託を進めているほか、TSMCが米アリゾナ州で2024年に量産を開始する予定の12インチウエハー工場(Fab21)にも生産を委託する。15日付経済日報が報じた。
蔡・執行長は同日、メディアテックが米国カリフォルニア州ソノマバレーで開催したイベントで、ロイターのインタビューを受け、大型の設備メーカーの一部が、チップサプライヤーに対し、台湾、米国、欧州など、供給先の分散を求めていると語った。その上で、われわれも業務上必要であれば、同一チップでも複数の供給先を用意すると述べた。
TSMCアリゾナ工場でも
メディアテックはTSMCへの生産委託が最も多い。蔡・執行長は、TSMCのアリゾナ工場が稼働すれば、メディアテックも米国生産に入ると述べた。
また蔡・執行長は、今年既にインテルにも発注すると発表しており、インテルのアイルランド工場で24年下半期(7〜12月)に生産が始まると語った。インテルの成熟製造プロセス「インテル16」(22ナノメートルのアップグレード版に相当)は、メディアテックのスマートテレビやWi-Fiチップに適していると指摘した。
メディアテックは、米国とシンガポールに工場があるグローバルファウンドリーズ(GF)にも、旧モデルのスマートフォン用チップの一部生産を委託している。
ただ蔡・執行長は、世界で最も重要な半導体先進プロセスの生産地である台湾から、完全に離れることは現実的でないと語った。
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