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ペガトロン上海工場、ラックスシェアに一部売却か【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2022年11月18日_記事番号:T00105942

ペガトロン上海工場、ラックスシェアに一部売却か【図表】(トップニュース)/台湾

 中国のインターネットメディア、科創板日報などが17日、電子機器受託生産大手、和碩聯合科技(ペガトロン)の中国子会社、昌碩科技(上海)の上海浦東康橋工業園区の工場棟の一部が近ごろ、中国の同業大手、立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)に売却されたと報じた。消息筋によると、ラックスシェアは近く、自社の従業員をペガトロンの上海工場に派遣するようだ。18日付工商時報は、アップルのクロスリアリティ(XR)対応ヘッドマウントディスプレイ(頭部装着ディスプレイ、HMD)第2世代モデルの受託生産が、ペガトロンからラックスシェアに移管されるためと推測した。

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 工場売却報道についてペガトロンは、そのような事実はないと否定した。ラックスシェアのIR担当者は、買収は情報公開基準に達したら、発表すると説明した。

 ラックスシェアが従業員をペガトロンの上海工場に派遣することについて両社は説明していない。

 サプライチェーン(供給網)関係者の情報によると、アップルのXR対応ヘッドセット初代モデルは、ペガトロンが組み立てを独占受注し、来年3月に量産を開始し、4月に発表するようだ。ペガトロンは第2世代モデルの受託生産を引き受けず、鴻海とラックスシェアが受注を引き継ぐため、ラックスシェアの従業員はアップルの手配で、ペガトロンの上海工場でアップルのXR対応ヘッドセットの生産を「実習」するようだ。

 業界関係者は、XRヘッドセットは2000〜2500米ドルと高価格のため、発注量は150万台にすぎず、受託生産メーカーは利益が出しにくいと指摘した。

最新iPhone生産拠点

 ペガトロンの上海工場は、アップルのスマートフォンiPhone最新機種を手掛ける主要生産拠点だ。中国江蘇省の昆山工場は主にiPhone旧機種を生産している。

 ラックスシェアは17年にアップルのワイヤレスイヤホン、AirPods(エアポッド)を受託生産する資格を獲得し、その後、首位サプライヤーとなった。腕時計型ウエラブル(装着型)端末、Apple Watch(アップルウオッチ)も受託生産している。20年7月に緯創資通(ウィストロン)のiPhone生産拠点だった昆山工場取得を発表し、今年からiPhoneの受託生産を開始したとされ、鴻海精密工業、ペガトロンに次ぐ、3位サプライヤーとなったようだ。

 

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