ニュース 電子 作成日:2022年11月21日_記事番号:T00105968
21日付経済日報によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、電気自動車(EV)世界最大手、テスラの次世代運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」のチップを受注し、4ナノ/5ナノメートル先進製造プロセスで製造するようだ。TSMCの2023年売上高7位に初めて、BEV(バッテリーEV)メーカーが浮上し、消費者向け電子製品の需要低迷による打撃を緩和する見通しだ。
テスラは、毎年50%のペースでEV生産台数を増やす目標を掲げており、業界では、テスラの23年生産台数は300万台以上と予測されている。テスラのFSDは、メインチップとサブチップから成り、長期契約となれば、TSMCへの発注規模は1万5000枚近いと推測される。
TSMCとテスラはノーコメントだ。
テスラはTSMCの顧客だ。TSMCが6月に北米で開催した技術フォーラムでは、自動運転用チップを担当するテスラの幹部がTSMCとの提携について講演していた。
テスラの次世代FSDチップは、設計の向上と生産規模の拡大、良品率などを考慮し、TSMCの5ナノ(4ナノを含む)を採用し、サムスン電子は前世代チップとメモリーを手掛けるようだ。前世代チップは「ハードウエア3.0」と呼ばれ、当初は14ナノ、その後7ナノに移行した。
TSMCは、第3四半期売上高のうち、車載用半導体が5%を占めた。証券会社は、10億米ドル以上と推測した。
顧客別の21年売上高は、▽アップル、構成比25.4%、▽アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、9.2%、▽聯発科技(メディアテック)、8.2%、▽ブロードコム、8.1%、▽クアルコム、7.6%、▽インテル、7.2%、▽エヌビディア、5.8%──とみられている。
フォードも打診か
業界関係者によると、車載用半導体不足を受け、米自動車大手のフォード・モーターもTSMCに打診したようだ。フォードが21年5月に発表した初のEVピックアップトラック「F-150 ライトニング」が米国でよく売れており、供給不足になっているためだ。
フォードは、23年にEV生産台数60万台、26年に200万台の目標を掲げている。
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