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作成日:2008年10月1日_記事番号:T00010598
台中港区の風力発電機、台風15号で倒壊
先週末から今週初めにかけて台湾を襲った台風15号(アジア名・チャンミー)によって、皮肉にも強い風が吹く場所を選んで建てられた台中港区の風力発電機が倒壊した。台湾電力(台電)の調査によると、支柱を連結していたボルト128個が外れ、その部分から折れ曲がったようだ。発電機とブレード3枚が深刻な損傷を受け、損失額は1億台湾元(約3億2,900万円)以上に上るとみられる。1日付中国時報が報じた。
倒壊した風力発電機は、蘭ゼフィロス社の「Z72」型で、基礎部分の直径が4.2メートル、高さ65メートル、ブレードの長さは34メートルにも達し、台湾に設置されている風力発電機の中で最大のものだという。
台電が発電機のコンピュータを調べたところ、28日の5時21分でデータが途切れており、この時間に倒壊したとみられる。データによると倒れる前10分間の平均風速は毎秒56メートルで、最大瞬間風速は毎秒70メートルに達し暴風または竜巻が起きていたん可能性があるという。
台電では、ゼフィロス社から管理を引き継いだ日本の原弘産に、できるだけ速くエンジニアを派遣して事故の状況を調査するよう要求し、工事を請け負った会社にはその他の発電機のボルトを点検するよう要求した。