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春節ボーナス1.33カ月、過去9年で最高へ【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース その他分野 作成日:2022年11月23日_記事番号:T00106025

春節ボーナス1.33カ月、過去9年で最高へ【図表】(トップニュース)/台湾

 求人求職情報サイト最大手、104人力銀行が22日発表した調査によると、企業の春節ボーナス(年終奨金)は平均1.33カ月と、前年を0.23カ月上回り、過去9年で最高となる見通しだ。金融業、半導体業などのほか、宿泊・飲食業の予定支給月数も増加した。104人資学院の花梓馨・総経理は、深刻な人材不足とインフレで、給与を引き上げる代わりに、春節ボーナスを増やす企業が多いと分析した。22日付工商時報などが報じた。

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 春節ボーナスを支給する予定と回答した企業は95.9%で、前年比2.1ポイント上昇した。支給額が前年を上回るとの回答は13.3%で0.6ポイント上昇した。前年を下回るとの回答は15.4%で2.6ポイント上昇した。

 業種別では、金融業が2.07カ月と前年比0.23カ月増加し、11年連続で首位だった。2位以下は、半導体業が1.78カ月(0.21カ月増加)、建設業が1.68カ月(0.45カ月増加)と続いた。

 最下位の宿泊・飲食業は、0.85カ月で、前年比0.35カ月増加した。宿泊・飲食業のうち89.1%が支給すると回答し、前年比13.8ポイント上昇した。新型コロナウイルス禍からの脱却がうかがえる。

企業の45%、賃上げ予定

 来年の賃上げについては、企業の45.2%(前年比5.9ポイント上昇)が実施する予定と回答した。平均賃上げ幅は3.35%(前年は3.1%)だった。104人力銀行のデータベースの平均月給4万4000台湾元(約20万円)で計算すると、月平均1474元引き上げられる計算だ。

 業種別の賃上げ幅は、▽半導体業、4%(前年比0.4ポイント上昇)、▽化学・石化業、3.7%(0.5ポイント上昇)、▽電子部品業、3.6%(0.6ポイント上昇)、▽卸売・小売業、3.6%(0.7ポイント上昇)、▽倉庫・運輸業、3.6%(1ポイント上昇)、▽医療サービス業、3.6%(0.8ポイント上昇)──など。

 一方、企業の21.9%は賃上げの予定はないと回答した。0.9%は引き下げる、32%は不明と回答した。

 なお、22年の平均年収は67万7000元で、前年比3.1%増加し、過去7年で最高だった。

景気悪化予測、49%

 来年の台湾の景気については、企業の49.1%が今年より悪くなると予測した。主な理由は▽世界景気の回復が予想より遅い、68.8%、▽原材料価格と物価の上昇、42.6%、▽台湾の経済成長が予想以下、32.0%──。

 来年の台湾の景気は今年並みとの回答は27.4%、良くなるとの回答は23.5%だった。

 

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