ニュース 商業・サービス 作成日:2022年11月25日_記事番号:T00106085
ホテル大手、晶華国際酒店(フォルモサ・インターナショナル・ホテルズ、FIH)の潘思亮・董事長は24日、新型コロナウイルス水際対策の大幅緩和後、観光ホテル業界の客室稼働率はコロナ前の5割以上まで回復したが、労働力不足が深刻だと語った。同社の客室稼働率はコロナ前の6割以上まで回復したが、客室清掃スタッフが500〜600人、2割不足しているほか、宴会場の人手も足りず、春節(旧正月、2023年は1月22日)前の尾牙(忘年会)の1000テーブル近い予約を断ったほどだと、苦境を訴えた。25日付経済日報などが報じた。
潘・董事長(前中)。リージェント台北は24日、クリスマスツリーの点灯セレモニーを開催した(24日=中央社)
潘・董事長は、水際対策の緩和後1カ月で、FIHの高級ホテル、台北晶華酒店(リージェント台北)は外国人旅行者が3~4倍に増え、従来の2〜3%から20%まで上昇したと語った。10月の売上高はコロナ前の19年同月の水準を超え、客室稼働率は75%まで回復した。ビジネス客は23年下半期(7〜12月)に正常化し、観光客は24年に19年の水準まで回復すると予測した。
一方で、同社でさえ7人の募集に対し、1人しか応募がないような状況で、給与の問題ではなく、観光業での就業意欲がなくなっていると指摘した。人手不足が解決しなければ、台湾の観光業は回復せず、社会問題だとして、政府に対策を訴えた。
23年3月に大阪出店へ
潘・董事長は24日、FIHのデザインホテル、捷絲旅(ジャストスリープ)の大阪心斎橋館を2023年3月にオープンする予定だと話した。今年6月時点では、12月にオープンする予定と発表していた。
ジャストスリープは台湾に9軒あり、大阪心斎橋館は初の海外店舗となる。東京での出店も計画している。
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