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京元電、来年の資本支出半減も


ニュース 電子 作成日:2008年10月2日_記事番号:T00010642

京元電、来年の資本支出半減も

 
 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手の京元電子(KYEC)はこのほど、景気見通しが不透明という判断から来年の生産拡大には慎重に対応する方針を内部決定した。資本支出は今年の55億台湾元(約181億円)から半減する見通しも示している。2日付工商時報が報じた。

 同社は今年、資本支出のうち35億元を設備購入に充て、残りの20億元を苗梨県の竹南第4期工場および機電設備、クリーンルームの建設に使った。今年末の段階で封止・検査の装置は200台増の1,780台となる。

 竹南第4期工場は年内には完成するものの、市況見通しが悪い中で生産能力利用率の低下を避けるため、同工場で必要とする封止・検査装置の購入は当面行わない。また、新工場建設のための用地購入計画もなく、このため来年の資本支出は今年の半分の水準になる可能性がある。

 同社は第4四半期の見通しについて、今年はクリスマスシーズンの需要が見られず、多くの顧客が12月に在庫調整を行うため、売上額は前期比で1けた程度のマイナスになるという見方を示した。また、米国発の金融危機による世界不況は1年ほど続き、徐々に谷底から抜け出す可能性があるのは来年下半期で、半導体業界が力強い回復を遂げるのは2010年になるという予測も示した。