ニュース 電子 作成日:2022年12月14日_記事番号:T00106455
インドの消息筋によると、アップルが2年以内にスマートフォンiPhoneのインド生産量を3倍にするため、組み立てを手掛ける▽鴻海精密工業、▽和碩聯合科技(ペガトロン)、▽緯創資通(ウィストロン)──に対し、生産能力増強と増員を指示した。市場調査会社の予測によると、今年のインド出荷台数は700万台で、2100万台に増える計算だ。中国のゼロコロナ政策の影響で、iPhone14プロシリーズを組み立てる鴻海の鄭州工場の生産が深刻な打撃を受けたことから、アップルは中国からの生産移転を加速するようだ。インドのインターネットメディア「ミント」の報道を基に14日付経済日報などが報じた。
市場調査会社IDCによると、アップルはインドで2023年までにハイエンド機種のiPhoneプロシリーズの生産を開始するようだ。
鴻海は、インド子会社の増資として、2021年12月に3億5000万米ドル、今年12月8日に5億米ドルの投資を発表している。タミル・ナードゥ州チェンナイ工場で、発表当時の最新機種、iPhone13、iPhone14を生産するためとみられている。
ペガトロンは、9月末にチェンナイ工場を稼働し、順調に生産している。11月時点の報道によると、iPhone14シリーズの生産を開始したようだ。
ペガトロンのインド工場は、投資額は110億ルピー(約180億円)で、従業員は1万4000人の予定だ。追加出資について、程建中・副董事長は先ごろ、土台を固めてから検討すると、含みを持たせていた。
インド生産のiPhoneは現在、主にインド市場向けだ。インドでの2020年iPhone販売台数は270万台、21年は480万台で、22年は650万~700万台と予測されている。
インド紙エコノミック・タイムズによると、インドのタタ・グループは、インドにアップル製品の専売店100店を出店する計画だ。またタタ・グループは、インドのカルナータカ州ナルサプルにあるウィストロンの工場を最大500億ルピーで買収する計画とされる。実現すれば、台湾企業と中国企業以外で初めて、iPhoneを組み立てることになる。ウィストロンはコメントしていない。
鴻海の鄭州工場、年内に正常化へ
シティグループによると、鴻海は、鄭州工場の生産を年内に正常化することを目指している。iPhone14プロシリーズの需要は依然強く、第4四半期の生産量は需要を満たしきれず、出荷は23年第1四半期に遅れると予測した。
米投資銀行、オッペンハイマーのアナリストは、iPhoneの12月出荷台数は7600万台と、従来予測の8250万台から引き下げた。
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