ニュース 公益 作成日:2022年12月15日_記事番号:T00106481
経済部能源局(エネルギー局)は14日、洋上(オフショア)風力発電の第3段階ブロック開発計画・第1期計画(2026~27年完工予定)について事業者の開発優先順位を発表し、事業者6組、計10カ所の開発計画が選出された。一部の開発計画地が重なっているため、経済部が確認後、年内に実際の割り当てが通知され、2023年2月までに契約する予定だ。エネルギー局は、ブロック開発計画が開発段階に入り、エネルギー転換政策における重要な一歩だと説明した。15日付経済日報などが報じた。
第3段階ブロック開発計画・第1期計画の設備容量は全部で2.94GW(ギガワット)。単一の事業者に割り当てられる設備容量は最大600MW(メガワット)で、複数の開発計画を申請しても最終的には1つの開発計画しか実施できない規定がある。今回選出された6組の事業者はいずれも開発できる見通しだ。
選出された開発計画10カ所とその事業者は優先順に、▽渢妙、コペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ(CIP、デンマーク)、▽海鼎二・海鼎三、コリオ・ジェネレーション(オーストラリア)、▽加能、ノースランド・パワー(NPI、カナダ)、▽海盛、風睿能源(SRE、旧社名・上緯新能源)、▽環洋、台亜風能(タイヤ・リニューアブル・エナジー)・EDFリニューアブルズ(フランス)、▽海峡、力麗集団・天豊新能源(スカイボーン・リニューアブルズ台湾)、▽北能、NPI、▽達天・又徳、天豊新能源──。
入札額ゼロ元も
エネルギー局関係者によると、開発優先順位の選定は、まず送電開始後の1キロワット時(kWh)当たりの売電価格へのプレミアムが入札額としてみられ、次に発電設備の部品の台湾生産比率などの加点項目を合わせて決定された。
今回選出された事業者6組は、それぞれ少なくとも1カ所の開発計画で入札額を0台湾元に設定していた。従来の洋上風力開発では、売電価格1kWh当たり5~6元(約22~27円)に対し、入札額が最低2.2元となっていた。
コリオ・ジェネレーションが計画する海鼎二・海鼎三と、力麗集団・天豊新能源が計画する海峡は、26年の完工・送電開始予定としており、他の事業者より1年早い。業界関係者は、海洋土木工事の作業船が欧州の洋上風力発電工事で不足しているほか、ブレードなど重要部品の台湾生産化も追い付いておらず、26年の完工は難しいと指摘した。
台湾政府の25年の洋上風力発電の設備容量目標は5.6GW以上、35年は20.6GW。
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