ニュース 公益 作成日:2022年12月21日_記事番号:T00106592
台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台塑新智能科技(フォルモサ・スマート・エナジー・テック)は20日、台湾最大規模となる設備容量100メガワット(MW)、発電量300メガワット時(MWh)のエネルギー貯蔵施設を彰化県に設置すると発表した。投資額は50億台湾元(約210億円)以上。2024年第1四半期(1~3月)の稼働を目指す。50年までの温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)目標に向け、再生可能エネルギー(再エネ)の不安定な電力供給をカバーするエネルギー貯蔵施設の需要増加を見込む。21日付工商時報などが伝えた。
台塑新智能科技の王瑞瑜・董事長(右3)は、エネルギー管理システムまでいずれも自社開発しており、情報セキュリティーの観点で懸念はないと強調した(20日=中央社)
エネルギー貯蔵施設は、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)の彰化工場に設置する。台塑新智能科技がエネルギー貯蔵システム構築を手掛け、翰可能源(Sエネルギー)が設計、開発、施工、Sエネルギー傘下の衆樹能源(イオンツリー)が運営を担う。
第1弾、台南で稼働
3社は、台化の彰化工場での設置に先駆け、台南市、雲林県、南投県、彰化県、嘉義県で計6カ所に設備容量50メガワットの施設を設置する計画だ。うち台南市永康区のエネルギー貯蔵施設を同日、稼働した。設備容量は5.0メガワット、発電量は5.3メガワット時。台湾電力(台電、TPC)が運用する電力取引プラットフォームに加入し、自動周波数制御(AFC)補助サービスを提供する予定だ。
続いて、南投県で23年第1四半期に完工する予定だ。計6カ所に設置する施設は、設備容量4.9~20メガワットで、投資額は計15億元。
電池セル工場、24年量産
台塑新智能科技は、エネルギー貯蔵システムや電気自動車(EV)向けのリン酸鉄リチウム(LFP)電池セルを、24年から彰化浜海工業区(彰浜工業区)の新工場で量産する予定だ。モジュール工場も建設する計画で、電池セルからモジュールまでの台湾生産化を実現する。
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