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作成日:2008年10月6日_記事番号:T00010686
熱烈求婚広告の通信会社幹部、浮気ざんまいで「三下り半」
2年前の2006年12月12日、蘋果日報のスポーツ面の半面を使った大々的な謝罪広告が、ちょっとした話題になった。「彼女を裏切り、悲しませることをしてしまった。心から恥じている」「自分の生命にかけて、もう二度と過ちを犯さないと誓う。私名義の財産はすべて無条件で君に譲渡する。どうか許してほしい」という、非常に個人的な内容のものだった。翌13日、今度は「結婚してください!」という一言が、同じく半面広告に掲載された。
広告主は、当時威宝電信(ビボテレコム)執行資深副総経理(現威邁思電信執行長)の彭集友氏(46)で、2日間にわたる広告掲載料はなんと100万台湾元(約327万円)!
彼が大枚をはたいてこんな広告を出したのは、あわや婚約解消かという危機を乗り越えるためだった。「重要なのはお金ではなくて、誠意。お金ならまた稼げばいいが、彼女の心は取り戻せないからね」。当時、婚約者の陳芷テイ(29、テイはおんなへんに亭)さんは夜遊びの過ぎる彭さんに愛想を尽かし、別れようとしていたが、この大胆で情熱的なプロポーズに参ってしまい、すぐに婚姻届を提出。翌年4月、1,000万元をかけた豪華な披露宴を開いた。
ところが、あの求婚の情熱はどこへやら、彭氏は結婚後半年もたたぬうちに、また女遊びを始めるようになった。実は彼、業界ではプレイボーイとして有名だったとか。
堪忍袋の緒が切れた陳さんは、夫が女性と台北市内のモーテルに入ったことを突き止め、警察とともに浮気の現場へ。結局は夫に逃走されてしまったが、「謝罪広告の誓いはみんなうそだった」と激怒。現在、400万台湾元の慰謝料を要求する離婚訴訟を起こしているという。過日の美談は皮肉な結果となってしまった。