ニュース 電子 作成日:2023年1月9日_記事番号:T00106878
9日付経済日報によると、アップルが今秋発売する予定とみられるスマートフォン、iPhone15(仮称)シリーズのハイエンドモデルについて、鴻海精密工業が広東省深圳市の観瀾工場で、新製品導入(NPI)サービスを開始したようだ。NPIを担うことは、最大サプライヤーを意味する。ただ、中国の立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)も受注を狙っているとされ、iPhone15シリーズのハイエンドモデルは鴻海が独占的に受注できない可能性がある。
ニューヨークのアップルストア(4日=中央社)
iPhone14プロシリーズの重要生産拠点である鴻海の中国河南省・鄭州工場は、2022年11月に新型コロナウイルス感染拡大で従業員のデモが発生、離職者が相次ぎ、稼働率が70%を割り込んだ。アップルがiPhone14プロシリーズの供給不足を懸念し、和碩聯合科技(ペガトロン)や中国のラックスシェアにiPhone14プロシリーズの生産支援を依頼したとの見方が出ていた。
証券会社によると、鴻海は売上高の50%以上をiPhoneが占め、アップルにとって最大のサプライヤーだ。業界関係者は、アップルが複数のサプライヤーに発注し、リスク分散を進める中、鴻海にとってiPhone受注の重要度は下がっており、もはや優位性を維持できさえすればよいと分析した。
鴻海は、特定の顧客や受注状況に関してはノーコメントだ。
インド、ほぼ同時量産か
iPhone15シリーズは、中国以外にインドでも生産する計画で、現在インドでiPhoneのハイエンドモデルを生産できるのは鴻海だけだ。インドでの量産開始時期は、中国での量産開始の数週間後となりそうだ。
サプライチェーン関係者によると、アップルはiPhone15の最上級モデルの名称を従来どおり「iPhone15プロマックス」とするか、「iPhone15ウルトラ」とするか検討しているようだ。
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