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「馬総統は国家反逆者」、李元総統が厳しく非難


ニュース 政治 作成日:2008年10月6日_記事番号:T00010688

「馬総統は国家反逆者」、李元総統が厳しく非難

 
 馬英九総統が中台関係について「国と国の関係にはない」と発言したことに対し、これまでも厳しい意見を呈してきた李登輝元総統は5日、台北市で行われた「李登輝友の会・世界大会」のあいさつで、「両岸(中台)関係は『一つの中国』内部の関係にはない」と強調した上で、「(中台を)『2つの特別な地区』と称することは、政府自ら独立した主権を放棄することに等しく、国家に対する反逆行為だ」と改めて厳しく非難した。6日付中国時報が報じた。

 李元総統はまた、「台湾の将来は2,300万人の台湾人によって決定されなければならず、馬総統もそれを承諾したはずなのに、これを反故(ほご)にしている」と批判し、「就任後は政治、経済のあらゆる面で傾中姿勢を取っており、その最大の目標は『最終的な統一』にある」と糾弾した。さらに「汚染粉ミルク事件、株価下落に何の具体的な対策も取らず、相次ぐ台風被害にも一週間たってやっと慰問に訪れるありさまだ」と馬総統の指導者としての資質に疑問を呈した。
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李登輝元総統は、資金洗浄疑惑の渦中にある陳水扁前総統をも「愛台湾」でなく「愛地位、愛銭」だと批判するなど、予定の30分を大幅にオーバーして70分にわたって熱弁を振るった(中央社=5日)

 李元総統は、自ら理事長を務めるシンクタンク・群策会に対し、民進党や台湾社を含む本土派団体を結集した「在野国是会議」を12月に召集するよう指示したとされ、政府に対する監視を強める構えだ。