ニュース 運輸 作成日:2023年1月11日_記事番号:T00106928
航空最大手、中華航空(チャイナエアライン)は2022年12月の旅客事業の売上高が61億3600万台湾元(約270億円)で前年同月の10倍に、長栄航空(エバー航空)は81億400万元で14倍に、星宇航空(スターラックス・エアラインズ)は8億2100万元で17倍に増えた。22年10月の新型コロナウイルス水際対策の大幅緩和と、年末年始の旅行のハイシーズンが理由だ。各社は春節(旧正月、23年は1月22日)シーズンを視野に、日本の地方都市をはじめ、運航再開や増便を進めている。11日付工商時報が報じた。
中華航空は、15日から日本線のビジネスクラスの機内食に、東京の懐石料理「燈々庵」料理長考案のメニューを提供する(中華航空リリースより)
中華航空の22年12月連結売上高は前年同月比16.2%減の141億7000万元だった。うち貨物事業の売上高は前月比5.33%減の71億2900万元だった。22年通年の連結売上高は前年比8.55%増の1507億2100万元だった。
中華航空は1月から台北(桃園)~高松、広島線の運航を再開した。第1四半期(1~3月)は3割以上増便する。春節連休の予約率は8割以上。▽フィリピン・セブ、▽ベトナム・ダナン、▽タイ・チェンマイ、▽パラオ──線の問い合わせが多い。
エバー、仙台・沖縄線
エバー航空の22年12月連結売上高は前年同月比18.65%増の146億7800万元だった。うち貨物事業の売上高は51億2000万元で、前年同月の約半分ながら、19年のコロナ前を上回った。22年通年の連結売上高は前年比32.9%増の1380億6800万元だった。
エバー航空は、クラーク線と、マニラ、セブ線を合わせ、夏にはフィリピン線を週35便運航する(エバー航空リリースより)
エバー航空は、春節シーズンの予約率が9割近い。1月16~18日から、台北~仙台、沖縄線の運航を再開し、高雄~東京、大阪線を増便する。2月から中国便を増便し、3月30日に台北~フィリピン・クラーク線を新規就航する。第3四半期(7~9月)に、運航便数がコロナ前の8割まで回復する予定だ。
スターラックスは、22年12月連結売上高が9億6500万元で、前年同月の約10倍となった。うち貨物事業の売上高は1億900万元で2.5倍だった。22年通年の連結売上高は33億6200万元で4.2倍に増えた。
スターラックスは9日、2機目となるエアバスA350-900型機が台湾に到着した。マカオ、バンコク線に投入する予定だ(9日=中央社)
スターラックスは、1月の座席数を前月比2割増やす。台北~ベトナム・ハノイ線、セブ線を開設し、東南アジア16都市に就航する予定だ。
訪台旅行者600万人へ
交通部は、23年第1四半期の訪台旅行者は延べ70万人、通年では600万人を目標に掲げている。22年の訪台旅行者は88万人だった。コロナ前の19年は1184万人だった。
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