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高鉄の南港延伸、2012年にずれ込み


ニュース 運輸 作成日:2008年10月6日_記事番号:T00010695

高鉄の南港延伸、2012年にずれ込み


 現在北部に点検・補修基地を持たない台湾高速鉄路(高鉄)は、台北駅から南港駅まで路線を北に延長し、台北県汐止市に車両基地を設置する計画としている。しかし11年4月に開通が予定されていた同計画は、さらに2012年半ばまで延期される見通しとなっている。6日付自由時報が報じた。

 交通部の許俊逸・高速鉄路工程局長は5日、「来年10月には南港駅と地下軌道を高鉄に引き渡せる」と発言した。このスケジュールでは、台湾高鉄公司による施工期間2年に試験期間の約半年を加えると、南港駅までの延長が完成するのは約1年遅れる計算になる。

 高鉄の賈先徳スポークスパーソンは、「既に引き渡し期限は過ぎているが、政府から正式な連絡はない」とした上で、「北部での点検・補修のために引き渡し時期は早ければ早いほどよい」と語った。

 また同計画の遅延には、台湾鉄路(台鉄)台北車両工場の桃園県富岡への移転計画の遅れも原因となっている。関係者によると、「高鉄が台北車両工場の移設前に台北~南港間の運行を開始すれば、台鉄が高鉄の軌道の上を通らざるを得なくなり、安全面に問題が生じる」としている。