ニュース 電子 作成日:2023年1月12日_記事番号:T00106951
ファウンドリー、力晶積成電子製造(パワーチップ・セミコンダクター・マニュファクチャリング、PSMC)の黄崇仁(フランク・ホアン)董事長は11日、インド政府から現地での半導体工場建設計画について、工場管理や人材などの分野での協力を求められており、近く提携契約を締結すると明かした。業界関係者によると、地政学的リスクを考慮し、アップルがスマートフォン、iPhoneのインド生産を昨年の700万台から3倍に増やすよう受託生産メーカーに要望したとされ、半導体需要も急増する見通しだ。インドは関税率が高く、現地でのサプライチェーン(供給網)構築が急務となっている。12日付経済日報などが報じた。
黄・董事長は同日、自身が理事長を務める台湾先進車用技術発展協会(TADA)の記者会見で、インド政府の半導体工場計画について初めて言及した。
黄・董事長は、半導体の海外工場は現在のトレンドで、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の米国工場や日本工場計画のように、パワーチップはインドとの提携を準備していると語った。パワーチップの中国での現地政府との合弁工場のように、インドの大企業が工場を建設し、人材を育成するのを支援する形が考えられると話した。現時点で具体的な進捗はなく、候補地を探すのもこれからだが、スケジュールは早ければ早いほどよいと語った。
業界関係者は、パワーチップはかつてルネサスエレクトロニクスとの提携で、iPhone向けのドライバICを受託生産したことがあり、アップルがインド生産を拡大する中、パワーチップと提携する可能性があると分析した。
市場調査会社によると、インドは電子市場の規模が世界最大で、25年までに半導体の市場規模は323億5000万米ドルに拡大する見通しだ。
半導体市況、Q1底打ち予測
黄・董事長は同日、スマホやノートパソコンメーカーの在庫調整が続いているが、半導体景気は第1四半期(1~3月)に底打ちし、第2四半期(4~6月)から徐々に改善すると予測した。
新竹科学園区(竹科)銅鑼科学園区(苗栗県銅鑼郷)で建設中の12インチウエハー工場について、黄・董事長は、設備の納期遅延などで半年遅れており、ちょうどタイミング良く、下半期の稼働で需要回復に応えられると語った。
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