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台新金控、普通株転換で彰化銀筆頭株主に


ニュース 金融 作成日:2008年10月6日_記事番号:T00010698

台新金控、普通株転換で彰化銀筆頭株主に

 
 彰化銀行は3日取締役会を開き、大株主の台新金控が保有する彰化銀の優先株を普通株に転換することを決議した。これに伴い、台新金控の彰化銀に対する出資比率は22.5%に高まり、政府系株主の19%を上回り筆頭株主となる。4日付経済日報などが伝えた。

 これに伴い、彰化銀は11月21日に臨時株主総会を開き、取締役会の改選を行うほか、250億台湾元(約819億円)の無担保劣後債を発行し、融資資金を確保する。

 臨時株主総会では台新金控が優先株を普通株に転換したことで議決権を取得し、取締役会で多数派となる見通し。これにより、難航している台新金控と彰化銀の経営統合に弾みがつきそうだ。取締役会の定数は10人で、台新から6~7人、政府系株主から3~4人の就任が見込まれる。

 一方、普通株転換に際しては、台新金控が彰化銀の株価下落による含み損を損失として計上すべきかどうかが焦点だった。台新金控は含み損を出したままでは普通株への転換は難しいとの立場だった。

 しかし、行政院金融監督管理委員会(金管会)は、台新金控の持ち株は長期投資で、経営権を掌握するに足る株式を掌握しているため、実質価額で減損処理する必要はないとの見解を示した。