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台湾中油、ベンゼンを2割減産


ニュース 石油・化学 作成日:2008年10月6日_記事番号:T00010707

台湾中油、ベンゼンを2割減産

 
 台湾中油は3日、ベンゼンの主力工場、第4芳香族炭化水素工場(高雄県林園郷)を年次保守作業のため全面停止した。1カ月間の停止期間中は、中国石油化学工業開発(CPDC)、和益化学工業、国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル)、台湾スチレンモノマーなど川下メーカーへの供給量は約2割、合計約1万2,000トン減少することになる。4日付経済日報が報じた。

 第4芳香族炭化水素工場で生産されるベンゼンの日産量は約400トンで、中油内部では最大規模となっている。証券会社によると、川下メーカーはスポット市場で不足を補うことになるが、9月に輸入されたベンゼンの平均価格は1トン当たり1,200米ドル。一方、極東地区のスポット価格は1,100米ドルまで下落しており、今後の利益に影響が懸念される。

 中油は今回の年次保守実施について、第4ナフサ分解プラント(高雄県林園郷、通称四軽)の定期保守が10日前倒しで実施されることになったことに応じたものだとしている。