ニュース 電子 作成日:2023年1月31日_記事番号:T00107133
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は30日、時差出勤を一部の工場区で試験導入すると認めた。報道によると、2月にも試験導入し、半年後に全面実施する計画だ。科学園区の通勤・帰宅ラッシュ時の交通渋滞を緩和したり、従業員が子どもの通園・通学の送り迎えができるようにしたりする。半導体人材の確保、引き留めのため、業界で労働条件の見直しが進む可能性がある。31日付工商時報などが報じた。
竹科のTSMC本社ビル(TSMC提供)
TSMCの一部工場区の従業員は▽午前7時半、▽8時半、▽9時半──のいずれかに出勤する。昼休憩の1時間を除いて8時間勤務し、退勤する。例えば午前7時半出勤の場合は、午後4時半に退勤できる。
業界関係者によると、TSMCは昨年末、従業員に対し、時差出勤の導入に向けた意識調査を実施していた。
科学園区のうち、通勤・帰宅ラッシュ時の交通渋滞が最も深刻なのは、TSMCの本社がある新竹科学園区(竹科)だ。竹科の入居企業の従業員は計17万人以上で、新竹市街や新竹県竹北市、湖口郷からの出勤が多い。竹北市から竹科まで通常は車で10〜20分のところ、ラッシュ時は1時間かかり、雨天の日はさらに渋滞する。
台湾科学工業園区科学工業同業公会の張致遠・秘書長は、TSMCの時差出勤導入に、他の入居企業が続けば、竹科の交通渋滞問題の解決につながると述べた。
外資のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やクアルコムの研究開発(R&D)部門、オランダの半導体製造装置大手、ASMLは、台湾で時差出勤を導入している。
メディアテック、持ち株制度
IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)は、春節(旧正月、2023年は1月22日)連休前に従業員に対し、従業員持ち株制度を今年導入する計画だと通知した。毎月の給与の一部を自社株購入に充て、会社が一部補助する。2月末に、従業員向け説明会を開催し、詳細を説明する。
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