ニュース 自動車・二輪車 作成日:2023年2月2日_記事番号:T00107184
トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車傘下の和雲行動服務(アイレントカー)が運営する無人レンタカーサービス「iRent(アイレント)」の顧客情報が流出していると海外メディアで報道され、和雲行動服務は1日、氏名、電話番号、住所、クレジットカード情報を含む会員情報14万件が流出した可能性があると認めた。和泰汽車は1月31日の新年の記者会見で、iRentをはじめ、モビリティー・アズ・ア・サービス(MaaS、マース)事業の強化をうたっており、顧客情報の流出が事実とすれば、痛手となりそうだ。2日付自由時報などが報じた。
iRentは、会員登録後、スマートフォンで予約から返却まで完結し、手軽に利用できることを売りにしている(和泰汽車リリースより)
米テッククランチの報道によると、ある情報セキュリティー分野の研究者が、和泰汽車のクラウドサーバー上でiRentの会員情報を含むデータベースが公開されていることを発見した。数位発展部(デジタル発展部、moda)に通報し、データベースを非公開にする措置を取った。
和雲行動服務は、1月28日に通報を受けてから1時間以内にデータベースの安全性を強化したと説明した。内部調査で、データログを記録するテンポラルデータベースに脆弱性があることが明らかとなった。外部の専門知識を持った人物が特定の技術やツールを使用すれば、データベースに侵入して過去3カ月の会員情報の異動を検索できる状態にあった可能性がある。
和雲行動服務は、個人情報が流出した可能性がある会員に速やかに連絡し、補償するとともに、詐欺被害のリスクについて注意喚起を促す。
罰金最大20万元
交通部公路総局は1日、和雲行動服務の行政調査を行い、個人資料保護法(個人情報保護法)違反があり、期限までに改善しなければ、2万台湾元(約8万7000円)以上、20万元以下の罰金を科すと説明した。
iRentは2014年にサービスを開始した。利用するには、iRentのアプリをダウンロードし、身分証や運転免許証などをアップロードして会員登録する必要がある。
和泰汽車によると、iRentの23年目標は、会員を180万人以上に30%増やし、車両台数を1万3000台以上に4000台増やすことだ。
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